完全週休2日制と週休2日制の違い
「今週の土曜日は出勤なの・・・」お友達は、残念そうにわたしの誘いをそういって断った。あなたの職場って週休2日制だったでしょ!というわたしに彼女は、完全週休2日制なのとワケのわからないことをいった。一体、「週休2日制」と「完全週休2日制」とでは何がどのように違うのだろう?
そもそも、法律では働く人に「週1日以上の休日を与える」ことが原則的に決められている。要するに、日曜から土曜日までの1週間のうちに1日の休みをとればいいことで、何曜日を休日にするかは雇用者側の自由とされている。これが「週休制」の基本的考え方だ。
これに対し「週休2日制」は、月に1回以上必ず週2日の休みがあることで、それ以外の週は1日のみの休み、ということになる。一方、「完全週休2日制」は、毎週2日の休みがあることをいう。
かように「完全週休2日制」と「週休2日制」は混同しやすいので、注意が必要だ。ならばなおさら、冒頭のお友達の話だと、「完全週休2日制」なのだから、完全に土日とも休みのはずだ。ところが、週半ばに祭日があれば土曜日は出勤となるケースもあるわけだ。
いずれにしても、どの曜日が休みになるかは企業や雇用者の裁量に任されている。「完全週休2日制」と表記されていても、企業によっては平日の2日が休みになっている可能性もある。また、週半ばの祭日を休日とみなし、本来休みと決めてあった土曜日を出勤日にするケースもあるので注意が必要だ。
誰もが自分のための休みのために働いているといっても過言ではないのに、自分の休みを把握せずに企業に就職してしまったら本末転倒である。快適なワークライフを手に入れるために、面接の際には休みの詳しいことについて聞いておくことがベターだろう。
特に看護師ともなれば、休みは大事だろう。しかし、一般の社会人と違って看護師は転職しやすい。入ってみて「違った!」と思ったのであれば転職することもひとつの手といえるだろう。