看護師が活躍する病院においても様々な労働環境があり、その環境の中でいかにして馴染んで患者に満足のいく看護が提供できるようにするのかを模索する日々を送っている看護師は少なくないかと思います。しかし、そうした日々に次第に疲れてしまい、自分なりに看護の社会に頑張ってきたけれど退職の道を選んでしまうことはよくあることです。
しかし看護師の職を辞したのはいいが、次の職場を探さなければならないという困難に直面することとなり、ハローワークに通うだけではなかなか自分に合った病院に就くことができないのが実情だと思うのです。そのため、様々な求人雑誌を読みあさることも余儀なくされていき、コネを通して何とか良い病院に就くことができるように幅広い人脈にアンテナを張り巡らせたりすることでしょう。極端な話、この就職難の世の中ではどんなに汚い手を使ってでも自分が理想とする病院に就くための手段を選ばないくらいの肝が据わった人もいるかもしれません。世の中には様々な人の思惑が潜んでおり、自分の成功を勝ち取るために誰かの揚げ足を取ることが日常茶飯事に起こっています。故に、コネもそうした潜在意識から生まれてきた温床ともいえるのであり、自分が社会を手中に収めているかのような飛躍した考えがある限り、人を蹴落としていこうとする競争心が途絶えていくことがないのです。
明確な看護師の転職方法を模索していこうとせずに、「就活なんて面倒くさくてやってられないよ」という方は、職に就く気がなくて、後の将来設計のビジョンを確立させていこうとする意欲がないのでしょう。仕事をせずに今の現状に甘んじている方がいることは、ひとつの社会問題として取り上げられて長い月日が経過しています。若者を中心とした社会からの離脱を後ろめたく感じないことが、ひいては将来の日本経済にも大きな禍根として残していく危惧さえ感じさせるものであり、働かない人がたくさん出てくることで国の税収の確保が困難になってきてしまうのです。まずは、就活が積極的にできるような社会の在り方が必要となり、現在に至っても雇用問題が続いている情勢の中で、いかにして先進国として恥じないような雇用を創出するかが課題となってくるのです。